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キャッシュフローで宝の山を掘り起こす 

前回は宝の山が眠っている株式投資のツールとして
「会社四季報」の「深読み」を推奨いたしました。

しかし、読むべきポイントがどこなのか、どのように読んだら良いのかが分からなければ
宝の山から黄金を掘り出すことはできません。
そこで今日は、貴方の投資に役立つお話しをしてみたいと思います・・・。

まず貴方が株式投資をする際に、一番大切な企業の健全性について
どのように読んだら良いのか勉強してみましょう。

一般的に、日本の企業会計は発生主義を基本としています。
一方、企業の健全性を計り、自由な経済活動を円滑に行う為には
現金の保有高が基準となるため、欧米では現金主義的な見方が強くなっています。

例えば会社は黒字なのに負債の支払いが出来ないために倒産の憂き目にあった例などもあります。

また、バブルの崩壊後に多くの企業が上場廃止に追い込まれたのも、
バブル期に本業以外の不動産・土地投機に奔走したあげく資産価格の暴落で
元手の現金が回収できないことが原因でした。

そこで、貴方にまず注視していただきたいのが、「キャッシュフロー」という項目です。

四季報のキャッシュフローを見て頂きますと、
1.営業キャッシュフロー(売上や仕入等、営業活動によるキャッシュフローの増減)
2.財務キャッシュフロー(借入れ等の財務活動によるキャッシュフローの増減)
3.投資キャッシュフロー(固定資産・有価証券等の財務活動によるキャッシュフローの増減)
そして最後に
4.現金同等物(前出3つの活動によって手許に残った現金や預金・
3か月以内に現金化できる短期投資などの現金)があります。

また( )内の数字は前期の年額になります。

これらの数値は、まず当期と前期の比較が大切です。
前期と比較して特に「営業キャッシュフロー」と「現金同等物」が減少している場合には
営業活動が振るわず手元の現金が減少して将来の営業活動を借入れに
頼らなければならないことを意味しています。

また、キャッシュフローが記載されている上部に、有利子負債という項目がありますが、
「現金同等物」に比較して「有利子負債」が極端に多い場合にも注意しましょう。

なぜなら、現金で将来この「有利子負債」を返済しなければならないからです。

これだけ見ても、まず貴方の株式投資の「安全性」が確保できるのです。

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